安全な運用を支える潤滑剤
化学処理産業では、原材料が化学的に変換されて最終製品になります。業界全体の生産活動は非常に幅広く、有機・無機化学品、プラスチック、合成繊維・ゴム、石油化学製品などを製造しています。
必要な化学変換を行うために用いられるプロセスは、極端な温度、揮発性化合物、刺激の強い化学物質、反応性ガスを伴うことが多く、適切な潤滑を維持することが難しい環境になります。
Krytox™（クライトックス™）潤滑剤は、機器の長寿命化やメンテナンスの軽減に加えて、シール、Oリング、バルブのポリマーとの適合性があるため、化学処理用のバルブ、ファン、ポンプ、モーター、遠心分離機、反応器などの構成品に使用されています。
パーフルオロポリエーテル（PFPE）ベースの高品質な合成潤滑剤であるKrytox™（クライトックス™）には、以下の特性があります。
- 482℃までの温度、350 barまでの圧力で、酸素中で自然発火しない
- 反応性のある化学物質に使用しても安全、非反応性、不燃性
- 腐食性の高い環境下で、広い温度範囲にわたって潤滑性と安定した粘度を維持できる
- 化学的、生物学的に不活性で、シリコーンを含まない
- 酸性または苛性のクリーナー、消毒剤、蒸気、湿気、高温に影響を受けず、反応しない
- 産業界で一般的に使われる化学物質との適合性を維持する
- 揮発性有機化合物（VOC）物質や塩素を含まない
反応性ガスにさらされる際の安全性を確保する高機能潤滑剤
鉱物油を含む従来の潤滑剤や一部の合成潤滑剤は、酸素や塩素、ふっ素、臭素などのハロゲンと反応し、大惨事につながる可能性があります。反応性ガスの用途では、事故を防ぎ、安全性を確保するための潤滑剤が必要です。
爆発、火災、潤滑剤の劣化、機器の故障などの可能性は常にありますが、Krytox™（クライトックス™）NRTオイルおよびグリースは、以下のような問題を回避するのに役立ちます。
- 適合性のない潤滑剤を爆発限界以下に保つための窒素パージの必要性
- 故障しやすいインターロック付きの高価で扱いにくい機器
- 酸素サージの中で従来の潤滑剤が接触した場合の圧縮自然発火のリスク
- 酸化、刺激の強い化学物質、溶剤の影響による潤滑システムの故障
- 標準的な潤滑剤のオイルベースの可燃性と揮発性
- タールやワニスによるベアリングの不具合
- 頻繁な再潤滑
数々の試験で確認されている高機能潤滑剤
Krytox™（クライトックス™）高機能潤滑剤は、エア・リキード社、ドイツ連邦材料試験研究所（BAM）、米国航空宇宙局（NASA）、General Dynamics社などの企業・団体で独自に研究・試験され、酸素やその他の反応性化学物質との使用に適合することが確認されています。
