自動車のノイズ・振動問題を解決する潤滑剤
今日の車の設計は、昔の車よりもスムーズな乗り心地と静かな車内環境を実現しています。そのため、以前は気にならなかったかすかなノイズや小さなガタつきが目立つようになりました。
ノイズ・振動・ハーシュネス(Noise, Vibration, Harshness:NVH)やバズ音・軋み音・ラトル音(Buzz, Squeak, Rattle:BSR)には、内部および外部に様々な発生源があります。塗料とゴム、プラスチックと金属、革と革、またはエンジン内部などから発生します。
Krytox™(クライトックス™)高機能潤滑剤は以下の理由で、NVHやBSRへの対処に最適です。
- スプレーや刷毛で簡単な塗布
- 雨、雪、氷、塩分、ほこり、ちりなどの過酷な環境への耐性
- 燃料、クーラント液、ブレーキフルード、ウォッシャー液に強い
- 自動車の寿命期間を通して蒸発や特性の変化に強い
- その他接触するあらゆる素材、表面への適合性
ドライバーと同乗者の期待に応える
顧客の要望に応えるため、自動車メーカーは長年にわたり、様々なパッシブデザイン技術やアクティブ技術を駆使してNVHやBSRの低減を図ってきました。
特に電気自動車(EV)の登場により、ノイズ・振動性能は新車購入者にとって重要な検討項目となり、車の品質や価値の印象を左右することがよくあります。明らかな不快要因であるという以上に、車を購入する人が静かで滑らかな乗り心地を求めるのには多くの重大な理由があります。
以下に例を挙げます。
- 低・中周波のノイズレベルはドライバーの疲労に大きく影響を及ぼします。
- 高周波のノイズレベルは、車内での会話を聞き取りにくくします。
- ノイズは頭痛やストレス、イライラの原因になります。
- 振動はイライラや不快感を招きます。
詳細については、NVHに関するホワイトペーパーをお求めください。
Krytox™(クライトックス™)自動車用潤滑剤の用途
Krytox™(クライトックス™)PFPE潤滑剤の数多くの自動車用途は、大きく分けて2つのカテゴリーに分類されます。
ボンネット内
空力特性を上げるため車体の空間設計に余裕がなくなり、燃費向上のために大型エンジンが小型のターボチャージャーやスーパーチャージャー付きエンジンに置き換えられる中で、ボンネット内の温度は上昇傾向にあります。ボンネット内の環境温度が120℃を超える自動車では、PFPE潤滑剤を必要とする用途が増えてきています。以下に例を挙げます。
- オルタネータードライブプーリーのオーバーランニングデカップラー
- フロントエンドアクセサリードライブ(FEAD)のテンショナーとアイドラー
- スロットルボディのベアリング
- 排気再循環(Exhaust Gas Recirculating:EGR)バルブ
- インテークマニホールドのシールとアクチュエーター
- ファンクラッチのベアリング
- 燃料システムの排出制御バルブ
- 電子冷却システムのポンプとバルブ
- イグニッションシステムのブート
自動車の内外装のノイズ・振動・ハーシュネス(NVH)
Krytox™(クライトックス™)潤滑剤は、車室内外で発生するバズ音・軋み音・ラトル音(BSR)と呼ばれるノイズの効果的かつ長期的なソリューションになります。このPFPEオイルとグリースには、素材との適合性や有害な揮発性有機化合物(VOC)の問題がなく、表面間の摩擦や機械的な振動によるノイズを低減する効果があります。以下に用途例を挙げます。
- ウェザーストリップ、エラストマーシール
- 内装のプラスチック、金属、レザーの表面
- コンソールのヒンジ、ラッチ
- ドアラッチシステム、トランクラッチシステム
- ブレーキペダルアセンブリ
- シート機構(レール、ヘッドレストポスト、ラッチ)
- 電気スイッチ
- エアバッグのスプリング
- サイドミラー
- サスペンションブッシング